エアコンの穴

　壁にあけたエアコンの穴には、本来配管穴用パイプを挿入した後エアコンを取り付けることになっているが、この配管穴用パイプを入れ忘れているケースがよく見られる。この配管穴用パイプの役割は結構重要で、内壁がメタルラス等の導電体の場合の絶縁はもちろんのこと壁の中の放湿層からの湿気の侵入遮断や害虫、害獣の侵入の防止という役割があります。ここでは実際にパイプを入れ忘れたために壊れたエアコンをお見せします。
　

 　壊れたエアコンを取り外したところ、配管用の穴が壁にぽっかり口を開けている。この状態ではこの穴から壁の中の通気層を通った湿気や虫、ネズミなどの害獣、害虫がエアコンの中に自由に侵入できる。

　エアコンの裏を見たところ。裏側一面にカビが生えているのがおわかりだろうか？

　この、エアコンの背面に生えるかびは壁にあけた穴から湿気が室内に侵入してきてエアコンの背面にカビの繁殖に適した環境を作ってしまったため。ひどいときには水漏れ上になるときもある。

　矢印の部分をよく見るとネズミにかじられた跡がある。かじるだけでなく、エアコンの中に糞や尿をたれていくので悪臭はもちろんのことマイコン回路がショートして誤作動や基盤の腐食など修理が困難な状況になってしまう場合もある。

　これは、穴の周りに縁だけつけてある例。もちろんパイプなどは入っていない。

　上のエアコンを外したところ。穴の縁についていた輪が配管について外れてきている。

　まだ新しいのでカビやネズミは来ていないのが幸いである。