最近流行のエアコンスプレー

 毎年、6月頃になると”エアコンが急に利かなくなったんですけどぉ.・・・”といったSOSがエジソンにかかってくる。エアコンスプレーによる故障発生事例を紹介して問題点を考えてみましょう。またエアコンは身近にある電気製品の一つですが中身は携帯電話と同じ電子部品が使われた精密機器ですので水分には弱いということを覚えておいてください。

 最近大流行のエアコン洗浄スプレーの一つです。これはお客さんから使用前のものをいただいてきたもので特定のスプレーを表すものではありません。(わざと画像にブレを加えています)

 エアコンスプレーにはこのように説明がかかれていますのでたしかに説明通りにできれば問題は起きないはずなのですが、一般の方が説明書の通りに作業をするのは難しいでしょう。なぜならエアコンのなかへスプレーされた液がどこへ流れるのか予想する事ができないからです。

スプレー後壊れてしまったエアコンのカバーを外したところです。熱交換器全体が黒っぽくカビや汚れは全く落ちていないのがわかります。汚れが落ちていればエアコンは1円玉と同じ銀色(アルミニウムの色)に見えます。

 今回、エアコン洗浄剤の液は内部を伝わってこの部分に達しリモコンセンサーを壊してしまいました。液のかかった場所によって故障症状はいろいろ変わります。

 右が壊れた電子基板。左が新品の基盤です。修理に掛かる費用はエジソンでエアコンを洗浄する費用にほぼ等しく最初から自分でスプレーしない方が安上がりです。