ファンヒーターの気化器

 ファンヒーターの燃焼機構の中央にある気化器は外からは見えません。ヒーターで高温になった内部に灯油を通過させることで灯油を気化させ、中央部のニードルでその量を調節して火力調節をおこないますが、内部の汚れが原因で出力が低下すると点火後しばらくすると換気表示で消化する故障になります。尚、クリーニング機構付きの機種ではこの部分を空焼きする事で症状を軽減できる場合があります。

 最近のファンヒーターに使用されているブンゼン式バーナーは灯油の質に敏感で使っているうちに不燃成分が内部にたまってきて火力が小さくなり最後には換気表示で停止してしまいます。この部品は消耗品パーツと考えましょう。右が古い部品、左が新部品です。

 上の写真の中央にあるのがこのソレノイド。先端にニードルがついていて、これを出し入れする事で灯油の流れを調節する。タールが付着して真っ黒になっているのがわかる。これが灯油の流れを妨げ換気消化作動の原因の一つになります。

 ニードルを掃除し終わったソレノイド。重症の場合は交換が必要になる。