紙袋交換時期について

 掃除機に吸い込まれたゴミが紙袋に入りきれず、ホースの中まで詰まっていました。

 掃除機にはゴミパックの交換を知らせる装置が付いていますが、時々この様な現象(現実にはゴミでいっぱいになっているのに表示は行われない)や逆のケース(交換表示が出ているのに袋の中は余裕がある)が起こります。なぜ、この様に紙パックの状態と表示装置が一致しないのか解説してみます。

 紙パック交換表示装置は実際にはゴミの量を量っているのではなく、掃除機の吸い込む力によって発生する真空度を表示する事で間接的にゴミの量を教えています。そのため吸い込まれたゴミの状況によっては上記のような現象が発生します。

 交換表示はされないのに実際には写真の様にゴミがいっぱいになっている場合は綿ホコリ状のゴミの比率が多い時に発生します。綿埃でゴミがいっぱいになっていてもこの種のホコリは空気を良く通すので、真空度はさほど上がらないため表示装置は反応しません。そのため掃除のホースの方までゴミがあふれ出すことになります。この場合は、時々紙袋のゴミを実際に確認する事で防げます。

 次に、表示装置は交換を示しているのに、紙パックに余裕がある場合ですが、これは土ホコリ状の微粒子の比率が多い時におこります。微粒子のホコリは紙パックの外側のフィルターを詰まらせてしまうため内側の袋にはゴミが少なくても空気の通りが悪くなるので真空度が上がり表示装置が作動します。この場合は表示装置に従って速やかに紙袋を交換してやる必要があります。

 表示装置は空気のバイパス弁を兼ねている場合もあり、ゴミがいっぱいになった場合このバイパスがら空気を取り入れモーターの焼損を遅らせますが、そのまま使い続けると寿命を縮める事になります。