不良灯油

 灯油が原因で暖房器具が故障する場合、その家で使っている暖房器が全滅する場合がある。灯油が不良になる原因として購入後の保管が問題のケースと購入した灯油そのものが原因のケースに大別できます。白いポリタンクに灯油を入れていた場合は特に注意が必要。不良灯油とは変質したものや、水、ゴミ、その他の不純物が混入しているものなど正常燃焼を妨げるものをいいます。灯油は夏が過ぎてから購入した物を使用するようにしましょう。


灯油の簡易判別法

 透明なガラス容器に1/3ほど灯油を入れ静かに水を1/3ほど継ぎ足します。そうすると水と灯油の2層に分離し重い水が下になります。正常な灯油は水とほとんど区別が付かないのですが、変質灯油や不純物の混入した灯油は色や濁りがある場合があります。このとき、後ろに白い紙を置き明るいところで見るとよりわかりやすいです。

 故障したファンヒーターから抜き取った灯油。ゴミが混入して灯油が濁っている。底には沈殿物がある。送油系をつまらせ、換気表示や着火不良などの原因になる。

 故障したファンヒーターから抜き取った灯油。明らかに灯油ではない物が混入している。このときは、オイル缶に灯油を入れてしまったらしい。悪臭、着火不良、白煙など、気化器の不良原因となる。

 ブンゼン方式の気化器が不良灯油で壊れた物。全体が腐食していて、中央ノズルから不純物が吹き出している。これは後で買った灯油にオイルが混入していた事がわかった。

 気化式ファンヒーターに不純物が蓄積されたもの。黒いタールが見える。この場合は着火時の発煙、燃焼時の悪臭、消化後の発煙などの症状が現れる。