衣類乾燥機について

ここでは、雨の日に活躍する衣類乾燥機のメンテナンスついて御覧いただきます。
このように構造がわかれば故障しても不安にならず、いたずらに買い換えを考えなくても修理をすれば使用
できることがわかっていただけると思います。

 この乾燥機は製造から10年近くたっている機種です。このころの製品の仕上げの高級感はバブル崩壊語の現在では見られないものです。当然、内部の作りもしっかり作られているので消耗部品を交換してやることで新品の時の性能を取り戻すことができます。
 裏側です。写真では分かりにくいのですが、空気穴からホコリがはみ出しています。
 裏板を外したところです。内部には10年分のほこりがたまっていますが、お客様にはお手入れ不可能な部分ですので、この機会にきれいに掃除します。
 さらにファンを取り去り回転ドラムが見えています。
 ドラムも取りました。本体の底に白く見えるのは綿ホコリです。

 ドラムを支えている前板を取りました。中央の丸く見えるのは洗濯物の入り口です。
 消耗した前板(右)と新品(左)の比較。手前が本体では上になります。茶色く変色しているのが写真でもわかります。これが減ってくると回転抵抗が大きくなり騒音の元になります。
 マイコンコントローラーを外したところです。これは前から交換できます。マイコンに異常があると普段は点灯しないランプが点いたり点滅したりして異常を知らせる仕組みになっています。
 乾燥機メカの主役の両翼ファンと呼ぶ部品のドラム側を見たところです。左が清掃後、右が外した状態のもの。フィンのひだひだの中にホコリが食い込んでいます。
 両翼ファンの裏側、つまり背中側から見えるほうです。右が清掃前です。全体的にホコリですすけて見えます。
 清掃の終わったドラムを元通り組み込みます。
 ファンやベルトを組み込みます。
 裏蓋を閉じて完成です。
 乾燥機のドラムを回転させているベルトです。よく見ると細かなひび割れが無数にはいっています。これは消耗品です。10年たつとゴムが劣化するので最後には切れてしまうので、点検時にひび割れが発見された場合は交換しておきます。
 これは両翼ファンを回転させるベルトです。白い方が新品、古い方は変色して茶色っぽくなっています。一般的にはこのベルトの方がよく切れるようです。ドラムは回転しているのに乾かないときはこの部品を疑ってみます、
 ファンベルトを交換後の様子、支持ナットにロックペイントを施し、ゆるんでくるのを防ぎます。