点火は15分まちましょう

一度は点くのに消えてしまうストーブの訳

 この芯は↑の部分に黒いタールの帯ができている。タールから上の部分は空焼きされて白くなっている。

 これは、新品の燃焼心。黒っぽい部分に上の写真の様なムラは見られない。

解 説

 乾いた石油ストーブの芯に石油が十分浸透する前に着火操作をすると灯油のガスに着火後、その時点で灯油が上がってきている部分で燃焼する。芯の先端部分よりも下で燃えるため空気が不十分なので不完全燃焼になり、タールを生成する。このタールにより灯油の上昇が妨げられ、これより上に十分な量の灯油が供給されなくなるため自然消火してしまう。一度タールができてしまうとゆっくりとしか灯油が上がらないため着火はするが、まもなく消えてしまうと言う症状の故障になる。

 このような故障になるのは、芯が乾いている状態で給油後着火が早すぎた場合なので、新品の最初の着火、空焼き後の着火、そして油ぎれで消えてしまった後の着火の時が要注意である。